アンリ・シャルパンティエが法人向けのノベルティを展開。これって危ういと思う。
アンリ・シャルパンティエって洋菓子ブランドご存じですか?
1969年兵庫県芦屋市の喫茶店「アンリ・シャルパンティエ」がブランドの始まりで全国に80店舗あるそうです。(こんなにあるとは知らなかった!)株式会社シュゼットが「アンリ・シャルパンティエ」「シーキューブ」ブランドを展開しています。
私、アンリ・シャルパンティエのプティタプティが大好きでお土産に迷ったらこれと購入する定番ブランドになっています。自分ご褒美のアイテムでもあります。
アンリ・シャルパンティエ プティ・タ・プティ Mボックス 44コ入り ひと口クッキー詰合せ
- 出版社/メーカー: 株式会社 アッシュ・セー・クレアシオン
- メディア: その他
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そのアンリ・シャルパンティエが昨年、日経ビジネスにノベルティー販売の広告を掲載していたを思い出し、この機会に公式サイトを確認してみました。
スイーツノベルティ:アンリ・シャルパンティエのロゴ入りお菓子
スイーツノベルティを作ろうとおもったら。味と予算、数量がなかなか合わない。
もし私が法人で食品(今回はスイーツ)ノベルティーを作ろうと思ったら下記の理由でなかなか手が出しにくいです。
- 食品のノベルティーは味が心配
- パッケージ・ロゴのコストがかかり、予算内では食品が見劣りする場合がある
- 賞味期限があるものなので、できるだけ少量で発注したいが最低発注数が大きい。(発注ロットが大きい)
そこで公式サイトを確認してみると
- 信頼ブランド×御社さしさが実現できる →アンリの人気スイーツから選べる(味が想像でき保証されている)
- お菓子は何度も渡せるので営業機会が拡大 (筆記具などより機会が多い)
- 用途や予算で多彩なサービスから選べる→オリジナルのパッケージ作成やお菓子のロゴ入れなど予算によって選べる(イージーオーダー可能)
- 簡単、キレイ、スピーディーにつくれる→しあわせサブレ3枚324円(税込)納期は最短21日から 数量は30箱〜
と、ノベルティーを作る際に考えられる懸念点が比較的解消されていました。
比較的といったのは、1,一部のスイーツに限定 2,イージーオーダーのパッケージや包装紙のバリエーションが少ないのと、欲しいと思わせるデザインがない。ダサい。3、最低発注数が30個〜では手軽な数ではない。(OEM業界ではおそらくこの価格帯だと500-1000箱からの注文なので業界からみれば圧倒的に少ない数ですが。。)があるからです。
感想 顧客は得するけど アンリ・シャルパンティエのブランドを落とすのでは?
なによりもノベルティーのお菓子がアンリ・シャルパンティエというのは味が保証されていて、渡す側、受け取る側にも安心感がありますね。
でも、アンリ・シャルパンティエ ブランド×◯◯受注側のブランドが並ぶのはアンリ・シャルパンティエのブランドを落とすだけでは?と思っています。
ノベルティを作るときに、受注側の業者を選定することはできないだろうし、商品を受け取った人にはコラボ商品に見えてしまいますよね。
例えば、ある顧客が自動車メーカーのノベルティを受け取り、その後スーパー銭湯とのノベルティやスーパーとのノベルティを受け取る可能性もあるということですよね?
これって怖くないですか?
コラボレーション商品の危うさとチェーン化ブランドの行く末。
アンリ・シャルパンティエと言えば、銀座店の素敵なサロンのイメージがあり(今は4月にむけて改装中のため休店)、サイトも感覚的に楽しむ斬新な作りでだったんですが、この数年はユーザビリティーが重要視され普通のメーカーサイトになってしまいました。80店舗もあるチェーンブランドになると動きにくくなるのでしょうか。
それとも「スイーツの定番・王道」として展開していきたいのでしょうか?うーん、確かに美味しいノベルティを気軽に注文できるのは法人ニーズを掴んでいて、市場はある程度あると思いますが、それを引き換えに何か失ってませんか?大丈夫でしょうか?
腑に落ちないのでもう少し後追いしてみます。