第三回京都アンテナショップの強さ。キャラクターになんて頼りません。スペックが高い総合情報館
今週のお題「ゴールデンウィーク2015」にちなみ有楽町、日本橋周辺のご当地アンテナショップを連載で紹介しています。
①来店のしやすさ(立地条件、顧客の偏りがないか)
②目玉商品や展示の面白さ
③実際に現地に行きたくなるか(観光情報・移住情報)などを気にしながら巡りました。
京都市のアンテナショップは有限実行。強気なフレーズが並びます。
出典: 京都館~京都の新鮮な情報をお届けするアンテナショップ~
↑京都の新鮮な情報をお届けするアンテナショップって凄いですよね。
「京都館」は東京駅八重洲口の前にあります。とてもわかりやすい場所です。実はこの京都館は京都市のアンテナショップだったってご存じでしたか?私はてっきり京都府だと思っていました。以前京都に住んでいたことがあるのですが、京都府庁より京都市庁のほうが立派。正直、府長より市長のほうが発言権が強かった気がします。
出典: 京都館~京都の新鮮な情報をお届けするアンテナショップ~
京都観光のパンフレットをどこよりも取り揃えています。
店内撮影はNGだったのでサイトから抜粋しましたが、みてください。このパンフレットや観光案内の膨大な量。2日間巡ったアンテナショップの中ではダントツの品揃えでした。観光情報の豊富さもしかり何よりも全ての資料がきちんと整理整頓されており調べやすいです。ローカル新聞(京都新聞)のスクラップもあったりとディープな情報も得られます。
私的感想:観光コンシェルジュのスペックが度肝を抜くくらい高い。まさにスペシャリスト集団。
桜の開花状況をエリアごとに細かく掲示したり、京都の社寺や膨大な年中行事を網羅しています。そして観光コンシェルジュデスクには次々と無理難題の質問が飛び交っていました。「京都に8人で社員旅行にいくんだけどマイクロバスがどの社寺に止められるか調べて欲しい」、「◯◯から◯◯へ一番安く行ける方法を教えて欲しい」、「以前行った寺にもう一度行きたいのだけとどうしても名前が思い出せない」とウル覚えの内容を断片的に話す方と多種多様な内容でした。
その質問に対し、カウンター内にいる女性は淡々と話を聞きながら独自の厚いファイルをひらきテキパキと対応していました。まずネットで検索しないことに驚いたのですが、考えてみるとインターネットで調べられる返答は求めていないし、そんか簡単な内容じゃないからこそ相談しているんでしょうね。様々な情報を組み合わせて複合的返答をしてくれるコンシェルジュは心強いです。東京駅の近くとのこともあり、バックパッカーらしき海外ゲストもいらっしゃっていました。多言語対応してましたよ。本当にプロフェッショナルな京都マニアじゃないと勤まらない仕事ですね。
京都市には他の地方が羨ましく思うほど多くの観光資源がありますが、多分、伝統行事を含めそれを守り、参加している人が大勢いるのが強みですよね。観光資源が普段の生活の延長にあるからこそ守られているのかもしれません。
↑HPに掲載しているフレーズに間違いはなかったです、脱帽です。凄いぞ、京都市アンテナショップ!
今度からは京都観光前に京都アンテナショップのコンシェルジュに相談しようと思います。
アンテナショップは和菓子や清水焼、西陣織りなどの伝統工芸品の販売はありますが、正直ギャラリーです。本当に欲しければ「京都におこしやす!」と言われている雰囲気です。京野菜などの生鮮食品はありませんのであしからず。京都館独自の展示会やイベントは頻繁に行われているようです。
ちょっと脱線話。京都館館長は小山薫堂さんでした。くまモン以外にも地方での活躍の幅が広いですねー。
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